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膝の痛み

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膝の痛みについて悩んでいる方は多いものです。その原因はさまざまで、前十字靭帯の断裂や半月板損傷、変形性膝関節症など、様々な疾患が挙げられます。

不調があると、日常生活に支障をきたしやすい部位でもあるため、悪化を防ぐためにも、早めに整形外科を受診し、適切な治療を受けるのが望ましいでしょう。

 

この記事では、膝の痛みが示す可能性のある疾患とその症状、適切な対策と予防法について解説します。痛みを和らげ、健康で快適な日常生活を取り戻すためにも、基本的な知識を身につけておきましょう。

目次

膝が痛む原因とは

膝の痛みはさまざまな疾患によって引き起こされます。そして、その疾患の原因も多岐に渡るものです。加齢による場合もありますし、体重の増加による過度な負担、筋力不足や柔軟性の低下によることもあるでしょう。スポーツをされている方であれば、競技中のアクシデントで痛める可能性もあります。ほかにも慢性的な炎症や疾患も考えられます。

膝の痛みで考えられる疾患

痛みの原因となる、膝の代表的な疾患としては次のようなものがあります。

  • 前十字靱帯断(損傷)
  • ︎半月板損傷
  • 変形性膝関節症
  • ジャンパー膝
  • ︎︎オスグッド・シュラッター病

以下では、それぞれどのような疾患であるかについて解説します。

前十字靭帯断裂(損傷)

前十字靭帯(ぜんじゅうじじんたい)は、大腿骨(だいたいこつ・太ももの骨)と脛骨(けいこつ・すねの骨)をつなぐ靭帯です。膝の安定性を保つ役割があり、脛骨が前に出過ぎないように制御したり、膝が回旋しすぎたりしないようにしています。

この靭帯に負荷がかかり、損傷を受けた状態が「前十字靭帯断裂(損傷)」です。

特にサッカーやバスケットボールなど、ジャンプや急な方向転換をする機会が多いスポーツや、ラグビーや柔道など、相手と接触するコンタクトスポーツをされる方によく見られます。

症状

前十字靭帯の断裂(損傷)は次のような症状が見られるのが特徴です。

  • 損傷時に「ブツッ」というポップ音がする
  • 損傷直後は強い痛みと患部の腫れがある
  • 膝が不安定になり、膝が抜けるような感覚がある
  • 膝に力が入らない
  • ︎︎突然膝がガクッと折れる膝崩れを起こす

前十字靭帯に損傷が起こると、自然に修復はしません。放っておくと、症状が悪化するリスクがあり、ひどい場合は半月板損傷や変形性膝関節症を引き起こすケースもあります。症状が軽くても、医師による診察を受けたほうがよいでしょう。

半月板損傷

半月板(はんげつばん)とは、大腿骨と脛骨の間にあるC字型をした軟骨です。内側と外側にあり、膝関節にかかる衝撃を吸収したり、骨と骨の摩擦を減らしたりする役割があります。

損傷の原因は、加齢による摩耗のほか、ジャンプ後の着地や急な方向転換など、スポーツ中に膝へ過度な負荷がかかることなどです。

症状

半月板損傷が起こると次のような症状が見られます。

  • 痛み
  • 腫れ
  • 膝の曲げ伸ばしができない
  • ロッキングが起こり、膝が急に引っかかって動かなくなる
  • ︎︎歩行中に突然膝が「ガクッ」と動かなくなる
  • 膝の曲げ伸ばしの際に異音がする

特にスポーツ中に損傷した場合は、前十字靭帯の損傷と併発するケースが多くあります。半月板は、血管が一部にしかなく、自然治癒がしにくい部位でもあるため、悪化を防ぐためにも、早めに医師の診察を受けるのが望ましいでしょう。

変形性膝関節症

変形性膝関節症(へんけいせいしつかんせつしょう)は、摩耗した膝関節の軟骨が炎症を起こすために痛みや腫れが起こる疾患です。特に中高年の女性に多く見られますが、肥満気味だったり重労働をしていたりして膝への負担が大きい方にも起こりやすいでしょう。

また、半月板損傷や前十字靭帯断裂を放置した場合にもよく見られます。

症状

変形性膝関節症の症状は時期によって異なります。

 

【初期に見られる症状】

  • 歩き始めなどに膝が痛む
  • 階段の昇降時や正座したときに膝に痛みがある
  • 膝に水がたまる

【中期に見られる症状】

  • 初期よりも痛みが増す
  • 安静時にも痛む
  • 歩く時に「ポキポキ」などの異音がする

【末期に見られる症状】

  • 痛みが慢性化する
  • 強い痛みがあり、歩いたり座ったりといった日常動作に支障が出る
  • O脚やX脚になる

変形性膝関節症は、その症状を悪化させないことが大切です。診断を受けた場合は筋力トレーニングやストレッチなどによって改善を試みます。痛みが強ければ、温熱療法や超音波療法を行ったり、ヒアルロン酸やステロイド製剤の注射によって軽減を図ったりすることもあります。

ジャンパー膝

ジャンパー膝とは、バレーボールやバスケットボールなど、ジャンプをよくするスポーツをされる方に多く見られる疾患です。正式には「膝蓋腱炎(しつがいけんえん)」といい、膝蓋腱という、ジャンプの際に太ももの筋肉といっしょに伸びる腱の炎症を指します。

炎症の原因は、スポーツによる膝蓋腱への過度のストレスのほか、大腿四頭筋(だいたいしとうきん・太ももの前側の筋肉群)の硬さです。

症状

ジャンパー膝を発症すると、次のような動きをした際に痛みがあります。

  • ジャンプして着地をする
  • 歩いたり走ったりする
  • 階段の上り下りをする
  • 膝を曲げる
  • 膝蓋腱を押す

ジャンパー膝と診断された場合、アイシングやヒアルロン酸やステロイド製剤の注射などによって痛みの緩和を図るほか、筋力トレーニングやテーピングなどの装具療法によって安定性を高めることになります。

オスグッド・シュラッター病

オスグッド・シュラッター病は、主に成長期の子どもが発症する疾患です。膝の下周辺や脛骨粗面(けいこつそめん)と呼ばれる脛骨の上端部に、痛みや腫れがあります。

その原因は、成長期の骨の急な成長や、スポーツ活動におけるジャンプや走り込みによって、脛骨粗面へ過剰なストレスを与えることです。

症状

オスグッド・シュラッター病になると、次のような動きをした際に、脛骨粗面辺りに痛みを覚えます。

  • ジャンプする
  • 屈伸をする
  • ダッシュをする
  • (サッカーなどで)キックする

スポーツをやっている場合は、症状の悪化を防ぐためにも、医師から一時的な中断をすすめられるでしょう。また、アイシングや消炎鎮痛剤の内服により症状の緩和を図ることもあります。

膝が痛い時にやってはいけないこと

膝の痛みを感じたら、症状を悪化させないためにも、以下のことは避けましょう。

 

【膝が痛いときにやってはいけないこと】

  • スポーツを続ける
  • 重いものをもつ
  • 長時間の歩行
  • 痛みを感じる動作の継続
  • 痛みを放置する

膝の痛みへの対策

膝の痛みを感じたら、放置してはいけません。悪化を防ぐためにも以下の対応を心がけましょう。

まずは整形外科を受診

膝の痛みを解消するには、まずはその原因の特定が大切です。整形外科を受診し、どんな疾患によるものなのか判断してもらいましょう。視診や触診のほか、必要に応じてレントゲン撮影やMRI検査、エコー検査などによって、痛みの原因を正確に診断してもらえます。さらに、その結果に基づき、最も適切かつ効果的な治療法も提案してもらえます。医師の診察を受けることが、早期改善への近道です。

家でもできる対策

膝の痛みは、次のような対処をすることで自分でも軽減できます。

急性の場合は膝を冷やす

ぶつけたりひねったりするなど、急性の痛みや腫れが見られる場合や患部が熱をもっている場合は冷やしましょう。氷嚢(ひょうのう)を使うか、氷を入れたビニール袋をタオルで包んだものを15〜20分程度患部に当てます。あまり長時間冷やすと、体が冷えて筋肉が硬くなるため注意しましょう。

慢性の場合は膝を温める

変形性膝関節症などで慢性的な痛みに悩んでいる場合は、温めるのがおすすめです。血行を促進することで痛みが和らぎます。お風呂にゆっくりつかったり、蒸しタオルを利用したりして温めましょう。

ストレッチ

ストレッチによって、膝周りの筋肉の柔軟性を回復させることで痛みが軽減する場合もあります。次の動きを試してみましょう。

 

【膝の内側が痛む場合】

1.壁に片手をついた状態で、片足の膝を後ろに曲げ、もう片方の手でつま先をもつ

2.つま先をお尻へ近づけ、太ももの前側の筋肉を伸ばす

3.そのまま30秒間キープする

4.左右2〜3セットずつ繰り返す

 

【膝の外側が痛む場合】

1.両足を伸ばして床に座る

2.つま先をゆっくり遠くに伸ばし、すねをストレッチ

3.足首を曲げてつま先を上側に向け、ふくらはぎをストレッチ

4.2と3の動きを10回繰り返す

膝の痛みへの予防策

膝は、歩行や階段の上り下りなど、日常生活におけるさまざまな動作に関わる部位です。痛みがあると、いつも通りの生活がつらく感じるようになるでしょう。そのようなことにならないためにも、できる限り膝の疾患を発症しないことが大切です。ここでは膝の痛みを予防するための対策を解説します。

運動前にストレッチを行う

膝に限らず、運動中のけがを予防するには、ストレッチが有効です。特に運動前にストレッチをしておくことで、筋肉の柔軟性が高まります。伸び縮みがスムーズにできるようになって体をうまく使えるようになり、膝への負担が軽減できるでしょう。運動中にけがをしにくくなり、膝を痛めるリスクも低減できます。

膝を使ったら冷やす

膝に負担がかかるようなことをした後には、アイシングをするのも有効です。特に疾患の初期段階にあったり、高齢のために感覚が鈍くなったりしている方の場合、痛みがなくても、炎症を起こしている可能性があります。重いものを運んだり、長時間歩いたりするなどして、膝を使いすぎたと感じるときは、膝を冷やしておきましょう。

ただし、アイシングの目安時間は20分程度です。それ以上行うと、体が冷えてしまい、他の不調を引き起こす可能性があるため注意しましょう。

体重を増やしすぎないようにする

膝の痛みを引き起こす疾患には、膝に過度な負担がかかるために引き起こされるものが多くあります。膝への負担を少しでも軽減するには、体重を増やしすぎないように気を付けることも有効です。痛みの予防のためにも、また体全体の健康のためにも、肥満にならないように気をつけましょう。

まとめ

膝の痛みは多くの人が経験するものです。その原因は、使いすぎや過度な負荷による場合が多く、特に高齢の方やスポーツをする方が痛めやすいといえます。

疾患の例としては、前十字靭帯の断裂、半月板損傷、変形性膝関節症などが挙げられます。どの疾患も、悪化防止と早期回復のためには適切な診断と治療を受けることが大切です。膝の痛みを感じた場合は放置せず、速やかに整形外科を受診し、適切な治療を受けましょう。

CONTACT

お問い合わせ

大阪市港区の整形外科・スポーツ
整形外科の”河村医院”では、
整形外科をはじめ、
スポーツ整形外科、手術、リハビリテーション、訪問介護、デイケアサービスなど
整形外科に関する幅広い領域を通して地域の患者様の
お悩みにお応えいたします。
お気軽にご相談ください。

サイト監修者について

整形外科河村医院 院長

河村 禎人

スポーツ整形外科や膝関節の治療を専門として努め、一般整形外科以外にも関節の変形による痛みに対してのリハビリなど手術によらない治療にも取り組んできました。
また、前十字靭帯断裂や半月板損傷などの膝関節鏡手術を中心として、スポーツ外傷、障害の手術やリハビリに取り組んでいます。

半月板損傷

膝の痛みについて悩んでいる方は多いものです。その原因はさまざまで、前十字靭帯の断裂や半月板損傷、変形性膝関節症など、様々な疾患が挙げられます。

不調があると、日常生活に支障をきたしやすい部位でもあるため、悪化を防ぐためにも、早めに整形外科を受診し、適切な治療を受けるのが望ましいでしょう。

 

この記事では、膝の痛みが示す可能性のある疾患とその症状、適切な対策と予防法について解説します。痛みを和らげ、健康で快適な日常生活を取り戻すためにも、基本的な知識を身につけておきましょう。

目次

膝が痛む原因とは

膝の痛みはさまざまな疾患によって引き起こされます。そして、その疾患の原因も多岐に渡るものです。加齢による場合もありますし、体重の増加による過度な負担、筋力不足や柔軟性の低下によることもあるでしょう。スポーツをされている方であれば、競技中のアクシデントで痛める可能性もあります。ほかにも慢性的な炎症や疾患も考えられます。

膝の痛みで考えられる疾患

痛みの原因となる、膝の代表的な疾患としては次のようなものがあります。

  • 前十字靱帯断(損傷)
  • ︎半月板損傷
  • 変形性膝関節症
  • ジャンパー膝
  • ︎︎オスグッド・シュラッター病

以下では、それぞれどのような疾患であるかについて解説します。

前十字靭帯断裂(損傷)

前十字靭帯(ぜんじゅうじじんたい)は、大腿骨(だいたいこつ・太ももの骨)と脛骨(けいこつ・すねの骨)をつなぐ靭帯です。膝の安定性を保つ役割があり、脛骨が前に出過ぎないように制御したり、膝が回旋しすぎたりしないようにしています。

この靭帯に負荷がかかり、損傷を受けた状態が「前十字靭帯断裂(損傷)」です。

特にサッカーやバスケットボールなど、ジャンプや急な方向転換をする機会が多いスポーツや、ラグビーや柔道など、相手と接触するコンタクトスポーツをされる方によく見られます。

症状

前十字靭帯の断裂(損傷)は次のような症状が見られるのが特徴です。

  • 損傷時に「ブツッ」というポップ音がする
  • 損傷直後は強い痛みと患部の腫れがある
  • 膝が不安定になり、膝が抜けるような感覚がある
  • 膝に力が入らない
  • ︎︎突然膝がガクッと折れる膝崩れを起こす

前十字靭帯に損傷が起こると、自然に修復はしません。放っておくと、症状が悪化するリスクがあり、ひどい場合は半月板損傷や変形性膝関節症を引き起こすケースもあります。症状が軽くても、医師による診察を受けたほうがよいでしょう。

半月板損傷

半月板(はんげつばん)とは、大腿骨と脛骨の間にあるC字型をした軟骨です。内側と外側にあり、膝関節にかかる衝撃を吸収したり、骨と骨の摩擦を減らしたりする役割があります。

損傷の原因は、加齢による摩耗のほか、ジャンプ後の着地や急な方向転換など、スポーツ中に膝へ過度な負荷がかかることなどです。

症状

半月板損傷が起こると次のような症状が見られます。

  • 痛み
  • 腫れ
  • 膝の曲げ伸ばしができない
  • ロッキングが起こり、膝が急に引っかかって動かなくなる
  • ︎︎歩行中に突然膝が「ガクッ」と動かなくなる
  • 膝の曲げ伸ばしの際に異音がする

特にスポーツ中に損傷した場合は、前十字靭帯の損傷と併発するケースが多くあります。半月板は、血管が一部にしかなく、自然治癒がしにくい部位でもあるため、悪化を防ぐためにも、早めに医師の診察を受けるのが望ましいでしょう。

変形性膝関節症

変形性膝関節症(へんけいせいしつかんせつしょう)は、摩耗した膝関節の軟骨が炎症を起こすために痛みや腫れが起こる疾患です。特に中高年の女性に多く見られますが、肥満気味だったり重労働をしていたりして膝への負担が大きい方にも起こりやすいでしょう。

また、半月板損傷や前十字靭帯断裂を放置した場合にもよく見られます。

症状

変形性膝関節症の症状は時期によって異なります。

 

【初期に見られる症状】

  • 歩き始めなどに膝が痛む
  • 階段の昇降時や正座したときに膝に痛みがある
  • 膝に水がたまる

【中期に見られる症状】

  • 初期よりも痛みが増す
  • 安静時にも痛む
  • 歩く時に「ポキポキ」などの異音がする

【末期に見られる症状】

  • 痛みが慢性化する
  • 強い痛みがあり、歩いたり座ったりといった日常動作に支障が出る
  • O脚やX脚になる

変形性膝関節症は、その症状を悪化させないことが大切です。診断を受けた場合は筋力トレーニングやストレッチなどによって改善を試みます。痛みが強ければ、温熱療法や超音波療法を行ったり、ヒアルロン酸やステロイド製剤の注射によって軽減を図ったりすることもあります。

ジャンパー膝

ジャンパー膝とは、バレーボールやバスケットボールなど、ジャンプをよくするスポーツをされる方に多く見られる疾患です。正式には「膝蓋腱炎(しつがいけんえん)」といい、膝蓋腱という、ジャンプの際に太ももの筋肉といっしょに伸びる腱の炎症を指します。

炎症の原因は、スポーツによる膝蓋腱への過度のストレスのほか、大腿四頭筋(だいたいしとうきん・太ももの前側の筋肉群)の硬さです。

症状

ジャンパー膝を発症すると、次のような動きをした際に痛みがあります。

  • ジャンプして着地をする
  • 歩いたり走ったりする
  • 階段の上り下りをする
  • 膝を曲げる
  • 膝蓋腱を押す

ジャンパー膝と診断された場合、アイシングやヒアルロン酸やステロイド製剤の注射などによって痛みの緩和を図るほか、筋力トレーニングやテーピングなどの装具療法によって安定性を高めることになります。

オスグッド・シュラッター病

オスグッド・シュラッター病は、主に成長期の子どもが発症する疾患です。膝の下周辺や脛骨粗面(けいこつそめん)と呼ばれる脛骨の上端部に、痛みや腫れがあります。

その原因は、成長期の骨の急な成長や、スポーツ活動におけるジャンプや走り込みによって、脛骨粗面へ過剰なストレスを与えることです。

症状

オスグッド・シュラッター病になると、次のような動きをした際に、脛骨粗面辺りに痛みを覚えます。

  • ジャンプする
  • 屈伸をする
  • ダッシュをする
  • (サッカーなどで)キックする

スポーツをやっている場合は、症状の悪化を防ぐためにも、医師から一時的な中断をすすめられるでしょう。また、アイシングや消炎鎮痛剤の内服により症状の緩和を図ることもあります。

膝が痛い時にやってはいけないこと

膝の痛みを感じたら、症状を悪化させないためにも、以下のことは避けましょう。

 

【膝が痛いときにやってはいけないこと】

  • スポーツを続ける
  • 重いものをもつ
  • 長時間の歩行
  • 痛みを感じる動作の継続
  • 痛みを放置する

膝の痛みへの対策

膝の痛みを感じたら、放置してはいけません。悪化を防ぐためにも以下の対応を心がけましょう。

まずは整形外科を受診

膝の痛みを解消するには、まずはその原因の特定が大切です。整形外科を受診し、どんな疾患によるものなのか判断してもらいましょう。視診や触診のほか、必要に応じてレントゲン撮影やMRI検査、エコー検査などによって、痛みの原因を正確に診断してもらえます。さらに、その結果に基づき、最も適切かつ効果的な治療法も提案してもらえます。医師の診察を受けることが、早期改善への近道です。

家でもできる対策

膝の痛みは、次のような対処をすることで自分でも軽減できます。

急性の場合は膝を冷やす

ぶつけたりひねったりするなど、急性の痛みや腫れが見られる場合や患部が熱をもっている場合は冷やしましょう。氷嚢(ひょうのう)を使うか、氷を入れたビニール袋をタオルで包んだものを15〜20分程度患部に当てます。あまり長時間冷やすと、体が冷えて筋肉が硬くなるため注意しましょう。

慢性の場合は膝を温める

変形性膝関節症などで慢性的な痛みに悩んでいる場合は、温めるのがおすすめです。血行を促進することで痛みが和らぎます。お風呂にゆっくりつかったり、蒸しタオルを利用したりして温めましょう。

ストレッチ

ストレッチによって、膝周りの筋肉の柔軟性を回復させることで痛みが軽減する場合もあります。次の動きを試してみましょう。

 

【膝の内側が痛む場合】

1.壁に片手をついた状態で、片足の膝を後ろに曲げ、もう片方の手でつま先をもつ

2.つま先をお尻へ近づけ、太ももの前側の筋肉を伸ばす

3.そのまま30秒間キープする

4.左右2〜3セットずつ繰り返す

 

【膝の外側が痛む場合】

1.両足を伸ばして床に座る

2.つま先をゆっくり遠くに伸ばし、すねをストレッチ

3.足首を曲げてつま先を上側に向け、ふくらはぎをストレッチ

4.2と3の動きを10回繰り返す

膝の痛みへの予防策

膝は、歩行や階段の上り下りなど、日常生活におけるさまざまな動作に関わる部位です。痛みがあると、いつも通りの生活がつらく感じるようになるでしょう。そのようなことにならないためにも、できる限り膝の疾患を発症しないことが大切です。ここでは膝の痛みを予防するための対策を解説します。

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サイト監修者について

整形外科河村医院 院長

河村 禎人

スポーツ整形外科や膝関節の治療を専門として努め、一般整形外科以外にも関節の変形による痛みに対してのリハビリなど手術によらない治療にも取り組んできました。
また、前十字靭帯断裂や半月板損傷などの膝関節鏡手術を中心として、スポーツ外傷、障害の手術やリハビリに取り組んでいます。